システム開発

英略語を使うな

プロジェクトの工程名に英語の略語を使っているところが結構あります。特に大手SIerが用いるウォーターフォール型の開発プロセスでよく見られます。たとえば、私の以前のエントリで取り上げた富士通のSDEMでは以下のような略語を使っています(開発プロセス…

アトデヨマー(後で読むer)がプロジェクトを遅らせる

はてブを見ていると「後で読む」というタグを頻繁につけている人がいます。それに対して噛み付いている人もいますが、私も少々意見を。 この「後で読む」を頻繁につける人をここでは、アトデヨマーと表記します。後で読む+erといういい加減な造語です。スイ…

素人だらけですね!

今回の件について某IT企業に勤めるエンジニア(匿名)に聞いてみると、 「これは初歩中の初歩。XSSコード書いた方も10分も掛かってないよ。それを事前に対策してなかった予告inにはもっとビックリだけど、、、素人なの?」 と語る。 【トレビアン】予告inセ…

自由に開発するということ

多くのオープンソース・プロジェクトで上手く行くための秘訣となるのが、開発スタイルの自由さじゃないかなと思っています。秘訣というほどでもないとは思いますが、たとえば、Java 関係だったら Eclipse でなきゃ開発できない!というものより、NetBeans で…

変なレビューにつきあわされる

開発していると必ず行われるのがレビューですね。 しかし、そのレビューを上手にできてないところがありますね。 まず「指摘件数」を死に物狂いで管理しようとしている現場。 いや、品質の指標としてはいいんですよ、指摘件数とか記録しても。でも、レビュー…

作業を定型化するための工数のことも思い出してやってください

大手 SIer さんは、プログラマのレベルのばらつきを気にするがあまり、プログラムの定型化に腐心します。 そのために雛形を策定したり、ツールによる自動生成をしたり。 で、ね。この定型化のために前工程として膨大な仕様書作成があるわけです。いま(now)…

まず「やる」ということ

国が数億かけて作ろうとしたものを、たった数万円で一人で作った事実をもっと声を大にして伝えたい - ホームページを作る人のネタ帳 この記事をはてブなんかで批判している人もいるけど要は セキュリティ過敏症 - ぼくはまちちゃん! なんじゃないかと思うの…

繊細さを取り戻せ

ちょっと単語を思い出すまで時間がかかったのですが「UMB」。Upper Memory Block。これを何キロバイトとれるか。そして、そこに DEVICEHIGH でデバイドライバ類をロードして、メインメモリをいくら取れるか……。 DOS 時代のパソコン野郎なら誰しも通った道だ…

SE の日本語力の低さってなんなの?

プログラマーの上位に位置するといわれ、仕様書を書くのがお仕事の「SE」と呼ばれる人たちの日本語力の低さが最近気になってなりません。 まず、プログラム名や画面名のつけ方がおかしい。自分しかわからないような名前をつけるのです。それから、俗に言う「…

小さい仕事をやれ

何かって言うと「大規模プロジェクト」を盾にとったかのような口ぶりをする人がいるけど、じゃあ、「小規模プロジェクト」ならバグなく、納期に遅れることなく、残業や休出もすることなくできるのでしょうか? たぶん無理。 ラノベ作家としてデビューしたい…

コメントには「何をやっているか」ではなく「なぜそうしているか」を書く

私は学生時代はソースコードにコメントを書くのが苦手でした。逆にそのおかげで「コメントがなくても読みやすい」コードを書くよう心がけるようになったのですが。 さて、社会人となり、あまたのソースコード軍曹のおかげで私もそれなりのコメントがかけるよ…

言語は文化

日本では、魚の「ブリ」は成長に伴って様々な呼び名で呼ばれます(代表的な呼び名はワカシ→イナダ→サワラ→ブリ)。これは日本特有のことで、恐らく日本人は海洋民族であり、海に根付いた文化を持っているからこのようになったのでしょう。 いっぽう、中東に…

そんなのプログラムでやれよ

ユーザ登録画面等で、やたら入力者に注文をしてくるところがあります。 フリガナは全角カタカナで入力してください。 数値は半角数値で入力してください。 苗字と名前の間には全角スペースを入れてください。 etc... でも、これってほとんど機械的に対処でき…

達人が来てくれたのなら何か作ってもらうよりソースコードレビューに付き合ってもらえ

プロジェクトが危機的状況に陥っているとき、その道の達人(とまで行かなくても上級者とか)が投入され、事態の打開が試みられることはよくあることです。 そうでないにしても、安全パイとして達人がアサインされることもあります。 そうすると、よくあるの…

「区分」禁止令

私は最近、DBのテーブルなどの項目名に「区分」という言葉を使うことを禁止しています。理由は意味がわからないから(客観的に)。わかってるのはそれを決めた本人だけで、時が経てばたつほど誰も意味がわからなくなります。 たとえば、アンケートを集計する…

システム開発をなめるな! 我々はエンジニアぞ!

かつて、工学とは縁もゆかりもない学校を出ただけなのに、研修期間は1週間という人材が実践投入されるという時代があったそうで、そういった人が今ではマネージャクラスになってたりします。 そういった人の影響なのか なめてないですかね、システム開発って…

「アジャイル」がむなしく響く

「○○を用いたアジャイル開発」 よく聞くフレーズですね。しかし、これで劇的に変わった現場って一体どれほどあるのでしょうか? 大してないですよね、きっと。少なくとも私の周りでは皆無。アジャイルという言葉を1度は聴いたことがあるはずなのにすっかり忘…

全角英数を使うやつにろくなやつはいない

私はことあるごとに「ドキュメントやソースコードのコメントに全角英数を使うやつにろくなやつはいない」というやや過激な(?)発言をしています。 確たる意図があるならいいのです。別に使っても。特に強調したいとかね。 でも、不意に、それこそ何の気な…

仕様書至上主義者たちの気持ち悪い現場

昨年からいわゆる「SE」さんと呼ばれる人たちがいっぱいの比較的「上流」と呼ばれるところを担当するような会社の内部で仕事をすることが多かったのですが、そこでなんか気持ち悪いなぁ。と思ったこと。 技術的なディスカッションが皆無。 お前ら、エンジニ…

ソースコードがドキュメント足りえないのは訓練していないから

「ドキュメントはソースコードです」というのはよく聞く話です。しかし、実際の現場ではそれが通用することはあまりないでしょう。しかしながら、「そんな動きはソースを読まなきゃわからんよ!」なんてことが必ずあるはず。 では、なぜソースコードがドキュ…

プロジェクトを遅らせない魔法

すごく当たり前かもしれないが、開発者が自由に使えるマシンがあったらプロジェクトの遅れがかなり改善されますね。インターネットにももちろん繋がるやつですよ。金なんてなくていいんです。インターネットに繋がって、フリーソフトをいくらでも導入しても…

でかいプロジェクトに関わったからって何なの?

人月で言うと何人月からでかいプロジェクトというのかは定かではないですが、でかいプロジェクトに関わったことがひとつのステータスだと思っている人が少なからずいます。私もそう思ったことがありました。 しかし、今になって見てみると「それがどうした」…

本気でSDEMがいいなんて思っているのか?

いまさら日本のIT産業の構造をどうこういうつもりはないですが、たいていこの業界の人ならどこかの大手SIerの文化に触れたことがあると思います。あるいは、どっぷり下請けなんてやってることでしょう。 私は今、富士通文化に浸ってます。以前は以前でまた別…

「設計」と「取り決め」を履き違えていないか

今日、ある SE が設計した DB 設計書を眺めていて気がついたのですが、「設計」と「取り決め」を履き違えている人がいますね。 ちなみにその DB 設計書は、私から見たら「取り決め」でした。つまり、テーブルはこうしますよ、とただ書いてあるだけです。 「…

DB なんて触る前にファイル I/O をしゃぶりつくせ

いつもどおりあくまで私流ですが……。あなたがもし、今よりももっとよい RDBMS のテーブル設計をしたいと思っているならば、まずは、単純なファイルだけのシステム作りまくることをおすすめします。そうですね……。DB を使わずにショッピングサイトでも作って…

プレフィックスやサフィックスって必要ですか?

変数名、クラス名、テーブル名、etc... 私はこれらにプレフィックスやサフィックスをつけるのが嫌いです。見苦しい割りに大して意味がないと思っているからです。 そもそも「名前」というのは、それのシステム的な性質では現せないことをあらわすのに用いる…

こんな Java プログラマとはいっしょに仕事をしたくない

自社の社員だったら、教育すればいいだけなんだけど、他社の人だったらきっついわーって人。大規模プロジェクトでかき集められた人員がこんなんだったらげんなりします。 javac でコンパイルできない IDE に頼りすぎ。いざというときに使い物にならない。こ…

YHVH 症候群

YHVH とはユダヤ/キリスト教における唯一神を指す聖なる四文字です。ユダヤ/キリスト教では神の名をみだりに口にしたり書き表すことははばかれるので、このように子音だけで表現するようになったといいます。そして、時がたつにつれて、結局これをなんと読む…

続・Javaの生産性が思ったよりあがらない理由

COBOL 文化から抜け切れていない/抜けようともしない 私は最近、故あって COBOL の学習をしています。これまではまったく COBOL の経験はありませんでした。そして、気がついたのは、この COBOL 文化こそが Java、ひいては他のオープン系システムの生産性を…

Javaの生産性が思ったよりあがらない理由

未だに Java は生産性が低いと思っている人を見かけます(人によっては「この人、まだ Java の生産性は悪くないって言ってるよ」って言うでしょうけど)。私の周りのそういう人に見受けられるパターンを書いてみたいと思います。 Java をちゃんと身に着けて…