ウォーターフォールはアジャイルよりも難しい
きっと同じような記事を書く人がたくさんいるんだろうなぁと思いつつ。
アジャイルはウォーターフォールよりも難しい | 日経 xTECH(クロステック)
↑こちらの記事に触発されて、私がウォーターフォールやりながらアジャイルでやりてぇと思ったときの経験を書いてみる。
難しさ(1)落ちない水。隠れた溯上用水路
ウォーターフォールとは、滝のことです。各プロセスが手戻りすることなく、次々にこなされている様が、また、ガントチャートなどで書き表わした場合の様がその滝のように見えますね。
さて、このプロセスって、ちゃんと予定通りこなすことってできるんでしょうか?
まず無理でしょう。なぜなら、見積り工期の根拠が乏しいからです。ふたを開けてみたら「思ったより時間がかかった」という経験を持っている方は少なくないでしょう。
また、やってみたら「この仕様じゃダメじゃね?」となったこともあるか思います。と言いますか、ないことのほうが少ないでしょう。しかし、ウォーターフォールでは「もどっちゃダメ」なんです。ならどうするかというと、溯上のために関のわきに作られた水路を鮭が泳ぐように、「こっそり」誰かが後戻りするのですね。
こんなことやってるのに「やっぱり大規模開発にはウォーターフォールです(キリッ」とか言ってるんですね。戻ってんじゃん! デスマ要員が泣きながら戻ってんじゃん!
難しさ(2)ドキュメントの粗製濫造
サービスインして5年。
運用SE「こういうときどうなるんでしたっけ?」
開発PG「えーっと、それはソース見ないとわかんないですね」
あれ? じゃあ、なんでドキュメント作ったの?
さらに5年。
新開発PG「リプレースするんだけど、これの仕様書ないの?」
運用SE「ないっすよ」
あれ?
難しさ(3)円滑なコミュニケーション
偉いSE「ということで、難しくてもこのままやってね」
下っ端PG「そうはいってもマンパワーに限りがあるし(^ω^;」
偉いSE「いまさら手法変えるとか、手戻りできないんだよ」
下っ端PG「……(^ω^;(氏ね)」