重厚なフレームワークを使うとプログラムを均質化できると思うのは妄想
特に大規模プロジェクトの場合、プログラマのレベルの違いによるプログラムの質の差をなくそうとして重厚なフレームワークが用いられることがあります。
ほんとうにそう思ってるならソースコードレビューのひとつもしてみなさいって、お偉いさん。
そんなんで均質化なんてできやしないですよ、イマドキ。COBOL じゃあるまいし。
Java を例にすれば、文字列を等号で比較しちゃったり、プリミティブ型のラッパー・クラスを new で作っちゃったり(valueOf 使えよって話。というか Autoboxig すら知らないって何?)、せっかく BigDecimal で取り回してんのにプリミティブ型に変換してから計算しちゃったりと、構造的な作りよりも、もっと基本的な部分にレベル差がでることのほうがずっと多いですよ。
ベテランはイカした基底クラスを作ってさくっと画面量産とかできちゃって、ビギナーはなかなかそうはいかないなんてケースがあります。そういうベテランの技を封印する「上を抑える」フレームワークはあっても、下を上げるフレームワークはないですね。はっきり言って。
偉いさんはそれがわかってない。そのくせ「効率が上がらないのはなぜだ」というのです。だいたい、たかだか100かそこらのプロジェクトで使われた程度の、しかも、羊のようなプログラマがほとんどのプロジェクトで使われた程度のフレームワークが使い物になりますかって。