Linux を使いつづけるための5ヶ条
なんか Windows から Linux に乗り換えたいなと思って Linux にしてみたけどしばらくしたらやっぱり Windows に戻っちゃったという人も少なくないと思います。そんな人に送る、Linux を使いつづけるためのコツを挙げてみたいと思います。もちろん、はじめて Linux に移行してみようと思う人の参考にもなったらうれしいです。
デスクトップのカスタマイズに凝らない
デスクトップ Linux を Mac 風にするとか、Windows 風にするという記事は、いつだって大人気です。でも、Mac 風にしたいなら Mac 使った方がいいし、Windows 風にしたいなら Windows にしたほうがいいです。とはいえ、Mac にみせかけて実は Linux、Windows にみせかけて実は Linux ということで人を軽く驚かせることがおもしろいなんていう人もいるでしょう。それはそれでいいですが、初心者や Linux に完全移行するのに挫折したことがあるような準初心者にはやっぱりおすすめできません。
なぜなら、Mac や Windows に近づけようとすればするほど、非標準のパッケージを入れたり、apt や yum のリポジトリを追加するハメになります。そうすると、下手すると動かなくなってしまいます。復旧させるのだって一苦労で、本来やりたいこと(Windows 時代にやっていたこと)をほとんどせずにデスクトップの設定ばっかりいじってるような状態に陥ってしまい、何のために Linux に移行したのかわからなくなってしまいます(デスクトップのカスタマイズが目的ならいんですけどね)。
デスクトップのカスタマイズをするんだったら、標準パッケージの範囲内でするのがおすすめです。動きには直接関係ない外観のテーマぐらいなら標準のものでなくてもいいですが。それからポリシーをもってカスタマイズすることです。自分の使い方からしてどこに何があるのが便利なのか等です。私の場合ですと、Ubuntu の標準では、上のツールバーの隙間が多いのが気に入らなかったので「ウィンドウの一覧」を上に持ってきてしまいました。なので、下のツールバーはいらなくなってしまいました。ですが、ウィンドウのタイトルバーを掴んだり、「最大化」「最小化」「閉じる」ボタンをクリックするとき間違ってツールバーのほうをクリックしてしまいがちなので、ツールバーは下に持ってきました。結局はからずも Windows ライクになってしまいましたが、自分の操作感からの吟味の末なので満足しています。
お行儀よくなりすぎない
Windows でフリーソフトをインストールするとき、インストーラがついていなかったらどうしますか? 解凍して適当なフォルダに置くだけですよね? そして、システム管理者でもないのに他のユーザのことまで考えてアプリケーションをインストールしますか? 自分しか使わない Windows 環境なら、それこそ好き勝手にソフトのインストールをしていると思います。
だったら、Linux を自分だけのデスクトップ OS として使うのにどうしてそれほどお行儀よくする必要があるのでしょうか? deb や rpm パッケージがない、インストーラがないというならば、自分のホームディレクトリの下にでも放り込んでおけばいいでしょう。あなたの目的は、そのソフトを使って作業をすることであって、インストールが目的ではないはずです。インストールに時間をかけるなんてもったいない!
半年後には再インストールするものと覚悟を決める
ある程度以上の Windows ユーザなら、動作の軽快さを求めてたまにクリーン・インストールするというのはよくある話です。Linux だって、サーバではなくデスクトップ用として使っていれば使わないソフトがたまったりしますし、ディストリビューションのバージョンアップだってあるでしょう。Windows でたまにするクリーン・インストールのためにするテクニック(データは D ドライブに置くとか)を Linux にも持ち込みましょう(/home は別パーティションにする等)。そして、そのうち再インストールするんだということで、気の向くままに使えばいいのではないでしょうか。