零細ソフトハウスのみじめさ

 私もITゼネコンが嫌いな口ですが、まるでひな鳥のように口をあけてITゼネコンから仕事が落ちてくるのを待っている零細ソフトハウスがあるわけです。


 ですが、だからってITゼネコンが必要!という話ではありません。


 問題は、その零細ソフトハウス。プロジェクト炎上のしわ寄せは下流工程に来るわけで、つまり、下請け零細ソフトハウスに来るわけです。なので、いつも割に合わない目にあっている零細ソフトハウスは、ITゼネコンに対して多かれ少なかれ不満を持っているわけですね。


 ところがです。その炎上をひーひーいいながらもなんとか鎮火させているからか、零細ソフトハウスは、自分たちは「職人気質」であり「技術力が高い」と思っていたりもします。これが勘違い。それから、ITゼネコンの下請けを長くやっており、ある業務要件を熟知していることが「技術力の高さ」と勘違いしていたりもします。


 つまり、ITゼネコンの下請け零細ソフトハウスは、自分たちの技術力のなさをほとんど省みない。ITゼネコンは、作業の単純化のためにウォーターフォールを用い、単純化した仕事を下請けに流しているだけなのに! だから零細ソフトハウスでまともな提案ができるところはあまりない。


 ほんと、みじめな話。ITゼネコンがぶっつぶれたら、そういった零細ソフトハウスもかなり淘汰されることでしょうね。