ミラクル・リナックスっていう選択肢はもうない

 ミラクル・リナックスで業務システムを動かしている顧客を持ってる人〜?






 (´・ω・`)ノ ハイ





 3年ぐらい前ですかねぇ〜。中国に工場を作った地元の製造業の会社のオーダーで、日本と中国をまたにかける社内システムの開発をしたんですよ。


 今でこそ、それなりにそのへんでは顔が売れている私ですが、当時は「だれ、この人?」みたいな感じで、元受もうちじゃなかったし、最初は蚊帳の外っぽかったんですね。



 で、ですね。


 DB は、Oracle ってことになったんですよ。で、当時はまだ、Redhatカーネルのパラメタいじらないと Oracle 動かないよとかまことしやかに言われててですね、そこに「すんなり Oracle のインストールができて、すんなり Oracle が動きますよ!」的なことを売り文句にミラクル・リナックスが話題になりかけてたんですね。

 それとともにちょうど Asianux とかいいはじめてですね、中国進出をはじめたばかりのこの会社としては「いいんでない?」とか言われて、ミラクル・リナックス採用と相成ったわけです。


 そんとき私は、蚊帳の外っぽかったし「いいんでない?」ぐらいによくも考えていなかったんです。







 そして、ついこの間ですよ。このシステムが、というかこのシステムが乗っかってる機械の調子が悪くなったってんで何年ぶりかにお呼びがかかったんです。何度もいいますが、うちが元受じゃないです。でも、このプロジェクトで信頼を得ていたので私に直々にお声がかかったんですね。



 それで、こいつの面倒を久々にみてしみじみ思ったわけですよ。



ミラクル・リナックスってなんだっけ?



 いや、それは言い過ぎにしてもなんか、将来あるの? とか、yum とか使えないんだっけかとか。適当なこと考えましてね。



 それでまた、先方の担当者と意気投合しまして、このシステムはあと数年で作り変える予定だからという話になりましてね、そして、先方から下されたのが



次は、Solaris(無償版)と PostgreSQL で行きましょう。




 やっぱり、ミラクル・リナックスは眼中になくなっているようで。だって、なんか、売りが見えてこないもの。



 Solaris にしたのは、やっぱりサポート必要!ってなったときに金を払えば Sun に泣きつけるからだそうで。でも、サポートいらないかもしれないし、だからイニシャルで金は払いたくないと。


 で、Oracle ではなく PostgreSQL にする理由を聞いたら

「今回のこと(機械の故障)でわかったんだけど、日次でバックアップさえとってれば、うちはDB壊れても困らないわ。だいたい、機械壊れたら OraclePostgreSQL かなんて関係ないべ。むしろ PostgreSQL のほうがインストール楽だし復旧楽だもの」



 なるほど。異議なし。