埋め込み型言語は成功だったのか

 正式名称がわからないので、PHPのようにHTMLに埋め込むように書くことができる言語を埋め込み型言語と呼ばせてもらいます。

 その埋め込み型言語は果たして成功だったのでしょうか? 「だった」と過去形で書くのが適切かもわかりませんが、私としては、失敗、ないしそれほど必要なものではなかったのではないかと思います。

 もしこれがそれほどまでにすばらしい解決策だとしたら、なぜPHPSmartyなどというものが生まれたのでしょうか(そしてテンプレートエンジンは増え続けています)。Javaにしても、JSPスクリプトレットを書く人なんて、もうとんと見かけなくなりました。VelocityやMayaaなどが生まれ、そして廃れることがないのものJSPが最適解だと思う人が少ないからではないでしょうか。

 perlにしてもeperlというHTML埋め込み型の実装があると聞きます(実物はみたことないです。すいません)。RubyにもHTML埋め込み型erubyという実装がありますが、当初は注目を浴びたかもしれませんが、現在はERBをView層に使うパターンが多いのではないでしょうか。ERBも埋め込み型言語なのでしょうが、他にテンプレートエンジンがないからコレを使っているという節も見受けられます。

 ということは、PHPのひとつのウリであるHTMLに書けるというようなことはすでにウリではなくなってきているのではないかと思います。Javaがかつて「思ったほど生産性があがらない」と不当な評価をされたように最近はPHPについても「思ったほど生産性があがらない」と聞こえ始めているのですが、この「HTMLに書き込める」というのに過大な期待をしたこともこの原因に思えてきます。