由々しき自体
最近 Winny による情報流出事件が取りざたされていますが、それによってあちらこちらでお門違いともいえる論評も見受けられるようになりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060330-00000004-mai-soci
この中の
ニフティによると、昨年からつなぎっ放しで回線を占有し続けるなど、ファイル交換ソフト利用者の悪用が目立つようになったのが主な理由。回線の制限は昨年12月から首都圏で先行して始め、ウィニーだけでなく、他のファイル交換ソフトも対象にしているという。
「つなぎっ放しで回線を占有し続ける」というのは悪用なんですか? たとえば現在、Linuxのディストリビューションや、Firefoxなど、それなりにサイズがあるファイルは Bittorrent を使った配布が当たり前になってきているわけで、これはある特定の FTP サーバに負担をかけまいとする言わば「善意の」利用なわけです。また、この保護されているほうの FTP サーバも多くの場合「善意」によって運営されており、これはまさしく善意の連鎖であり、大変喜ばしい傾向ではないでしょうか?
そもそも、この記事を書いたのが
【サイバーテロ取材班】
というのが笑えます。ファイル交換はサイバーテロですか? だいたい、こういう記事を書くのはファイル交換ソフトの有意義な使い方なんて黙殺している方たちなのでしょうね。