デスクトップ Linux が普及しない理由

初心者が考えがちな「Linuxの普及しない理由」 - 狐の王国

 私も考えてみました。サーバ OS としてはもう十分に普及していると思うので、デスクトップ OS としての Linux について考えます。

 なお、この記事で言う Linux とは、厳密な意味での Linux、つまり Linux カーネルのことではなく、Linux ディストリビューションおよび Linux をとりまく状況のことです。

IE が動かない

 私が肌で感じている最大の理由がこれです。うちの奥さんの PC の使う様を見ているとこれさえ動けば問題なさそう。うちの奥さんが使ってる PC は IE の動きがいまいち不安定なので、Firefox ユーザの私はうちの奥さんにも Firefox を使わせていたのですが Yahoo! 動画が見れないということで IE を捨てきれずにいるのです。うちの奥さんは、ネット以外ほとんど PC を使わないのですが、多くの家庭内ユーザはそんなものではないでしょうか。

年賀状が作れない

 Linux できれいな年賀状を簡単に作れたら、Linux はいっきに普及……とまではいかなくとも、ライトユーザの需要のほとんどをまかなえると思うのです。そのためには、Linux 上で動作する「筆まめ」や「筆王」クラスの年賀状作成ソフトがあることと、「Linux 用に」とわざわざ頭を使わなくてもプリンターが買えること(つまり、ほとんどのプリンターに Linux 用ドライバが付いていること)が必要になってきます。

隅々まで行き届いた日本語化がなされていない

 かつての Linux に比べたら今の Linux の日本語化はすばらしいものです。しかし、ある程度使うとすぐに日本語化されていない部分を目にすることになります。逆に Windows で日本語化されていない部分を見つけるのは困難です。そんなことない!という人は、ある程度以上のヘビーユーザでしょう。

インストーラがしょぼい

 rpmdeb も、Windowsインストーラーに比べたらしょぼいです。ライトユーザは、Windows でのソフトウェアのインストールは「次へ」ボタンの連打のみがほとんどですので、機能的にはそう違いはありません。しかし、rpmdeb のなんか文字が出てきて、だーっと走る感じは、初心者には受け入れられません。

11:13 追記

 rpmdebGUI ツールはありますが、Windows でよくみるインストーラのように、GUI でインストールオプションを手軽に設定できるわけではないということを追記しておきます。

描画関係が重い

 特に Gnome のもっさり感はひどいです。Windows は、ほとんどのビデオチップでそれなりに動きますが、Linux ではビデオチップを選びます。私が Linux デスクトップへ完全移行できないのはこれが大きいです。