残業中毒ではないか?

 よくIT業界は新3K(「キツい」「帰れない」「気が休まらない」、またはどれかにかわって「キリがない」「給料が安い」「休暇が取れない」)職場なんていいますね。


 しかし、この中の「帰れない」ですが「帰らない」って人もいるような気がします。




 私が前に勤めていた会社では、「月30時間残業しないやつは怠慢」なんて役員が言ってまして、納品が終わってしばらく手が空くってときですら無駄に残業してました。当時は独身で彼女もいないという寂しい身の上だったので、残業手当が満額出てるだけまだいいかななんて思ってましたけど。




 さてさて、私のように明確にこのように言われていなくても「なんとなく帰りづらい」「定時が何時か忘れた(←意外といる)」ってことで、残業してる人いるんじゃないかな?



 ということで、思い切ってしばらく定時退社してみましょう。なんか、価値観が変わります。






 っていうか、変わりました。





 残業する体質になっていると、業務を効率的にする癖がなくなってくるような気がします。特に「自己裁量で残業できる職場」に顕著ですね。「自分が残ってがんばればいいや」みたいな感じになって、よく考えもしないで見切り発車してしまう。


 「ふつう」の会社であれば、工数の見積は定時退社ベースで見積もるはずなのです。だから、定時退社して然るべきもの。定時退社しなければならないというぐらいまでの気持ちになってくると、作業への取り組み方、折衝の仕方が変わってくること請け合いです。




 散々残業してスケジュールに遅れが生じてリスケジュールとなるのはアホくさいです。どうせなら残業しないでスケジュールに遅れが生じてリスケジュールとなったほうが健全だと言えるでしょう。でないといつまでたっても適正負荷率のスケジュールを立てられるようにはなりません。