デスクトップアプリケーション開発のひどさと言ったらどうだ

 IT 系のニュースサイト等々を見ても話題の中心は Web です。そして、Web アプリケーションの開発方法論を日々進化しており、いかに早く、いかにバグを少なく作るかについて試行錯誤が続いています。

 一方、デスクトップアプリケーションはどうでしょうか? C/S 型の業務ソフトを VB で作成すると言ったようなデスクトップアプリケーション案件は今も少なくないパターンでしょう。その開発方法論が語られることは、Web に比べて少ないような気がします。

 何故なのでしょうか?

 方法論が確立してもうすっかり枯れているから?

 いやいやいやいや。ぜんぜんそんなことはないでしょう。

 なんといいますか、VB などではウィジェットをペタペタ貼り付けて作れてしまうという「お手軽感」が逆に「工夫」することを忘れさせている感じがします。

 なのである項目がテキストボックス3つでできていると決まっているのに、それをまとめてモジュール化せずに、各画面でテキストボックスを3回張っていちいち作っていたり、同じようなバリデーションを何度も書いたりするパターンがよく見受けられます。

 Web アプリケーションでは MVC 構造はもはや当たり前になっていますが(さらにそこから進化すらしていますが)、デスクトップアプリケーションではそのような「構造」を意識する人があまりいないようにも見受けられます。なので、ユーザインタフェースビジネスロジックが強く結びついてしまっており、ボタンひとつ増えたり減ったりしただけでも大騒ぎすることも少なくないこともしばしば。

 もし、デスクトップアプリケーションを5年以上(この数字に根拠はないですが)同じような作り方をしているのでしたら、少し立ち止まって考え直してみてはどうでしょうか?