「採用されない」という苦き味を一度味わってみるべき

 某大手 SIer の人が、自社の Web フレームワークJava 用)を指してこう言ったんです。

 これは一般に公開しないし、単独での販売もしません。これは我が社のアドバンテージとして我が社の受注開発のためだけに使用します。

 おいおいおいおい。うぬぼれなさんなよ。と思っちゃいましたね。


 こんな、使用するのに専任技術者のレクチャーがないと Hello, world! もままならないものを誰が好き好んで使いますかって。



 いや、こういうの、よくありますよね。「これを公開したらうちのアドバンテージが損なわれる」みたいな。でも、実際はそうでもないんですよね。そんなにすごいものなら、特許でもとってパテントで食ってるほうがよっぽどいいですよ。でかいこといっても大手 SIer だってプロジェクトこかすことなんてざらですからね。そんなリスク背負うぐらいなら、そのものすごいツールのパテントで食べましょう。



 ためしに公開してみてくれないかなぁ。きっと誰も使わないから。いや、使ってもらえたとしても散々叩かれて恥をかくだけだと思いますよ。


 でも、いいものって多かれ少なかれ、そういう「叩き」からできてくるんだと思います。鍛造みたいにね。強権力で採用を強要するようなモノがろくなものになるわけないですよ。競争、淘汰の荒波から外れているんですから。