いまの Web アプリケーションフレームワークに対する不満

 年末年始休みを利用して Java の勉強もかねてオリジナルの Web アプリケーションフレームワークを考えてみています。そこでいまの Web アプリケーションフレームワークに対する不満な点をまとめてみたいと思います。

ページドリブン開発について

 Seasar 界隈を眺めていますと、このページドリブン開発というキーワードが目に付きます。HTML をこさえてからプログラミングしましょうよという話です。これはこれでいいとは思うのですが、私のまわりではどちらかというと「どう動くか見せてもらってからデザインします」ということが多いです。ですので、プログラマなりが必要最低限の HTML を準備してから作るという塩梅になります。なんといいますか、二度手間です。HTML なんて準備せずに動くようなものはつくれないものでしょうか。

デプロイについて

 テンプレートが JSP ではなく HTML だからわざわざ Tomcat を起動せずにすむ! という謳い文句を最近よく耳にします。たしかにそうですが、では、作成したテンプレートのデプロイはどうするのでしょうか? 大抵は Web アプリケーションと同時だと思うのです。つまり、デザイナーさんといっしょに作業している場合、デザイナーさんは、自分が作ったテンプレートの動きをみるために、わざわざデプロイをシステム管理者なりに頼まなければならないのですね。なので私は、テンプレートはデザイナーさんが FTP なりでひょいっとアップできるような Web アプリケーションと違った階層にあるべきだと思うのです。

HTML テンプレートについて

 JSP はなく HTML がテンプレートという流れは私は大歓迎です。しかし、本来 HTML で表すようなことではないことまで HTML で表そうとするのに私は疑問を覚えます。たとえば、条件分岐や繰り返し処理です。Teeda Extension では id 属性のネーミングルールによってそういった制御構造的なものを表現していますが、本来の id の意味合いからかけはなれているわけです(必要悪というところでしょうか)。HTML で表せないようなことならば、素直にコメントを使えばいいのではないだろうかというのが私の持論です。